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島口 | 標準語 | 用例・意味等 | ||
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メェーアンバ | 目脂 めやに |
戦前のこと、冬期の北風がすさぶ頃になると眼病が蔓延し、メーアンバのため朝は眼が開かず困ったものである。殊に幼児に多かった為に母親は温湯で拭いて目脂を除いたものである。食生活の改善と衣に恵まれた現今は全く眼病はみられなくなった。 | ||
メェウチ | 目打ち 瞬 まばたき 合図 |
目に塵がはいったらメェウチが激しくなり涙が流れる。 | ||
メェインガ | メェは思うと解すれば、思いやりのある男の意になりそう。即ち思い男の意。親孝行者の称。また相手を賞讃する場合にも用いる。 | |||
メェウドルキ | 目驚き | 目を見張るような驚き。瞠目。 メッタマウドンチ(目玉驚き)も同義語。 |
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メェー | 前 | メェーグミ=前組 メェンバリ=南晴・南区。 メェンコー=前の川 メェーバル=前原。一定地点よりみて南の方角をいっぱんに前と呼ぶ。北の方位をクシ(腰・後)と東をあがり(上がり)、西をイリ(入り)と呼ぶ。時間的な前後の場合は、クシとは言わずアトと呼んでいる。 |
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メェーダキ | 前抱き | 転じて赤子を抱くこと。妊婦のこと。 民謡
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メェーチャ | 女褌 三角褌 |
シタムン=下衣物。前の方で合わせ局部を隠す。猿股が流行するまで三角褌を女性は着用していた。 | ||
メェーチャイ | 思痛い 心配 |
物足りなく頼りにならない。メェーは思い、チャイはイチャイ(痛い)と解してみた。 | ||
メェヅク | 前机 | 葬具の一つで小型の座机に似ている。葬儀の場合は棺桶の前に並べる。米、豆、野菜等を八品並べて供える。葬儀では棺と並び墓地では墓碑(埋葬)の前に定位置させる。死者の後生における生活調度品の一つと考えられてきたようである。 | ||
メェーハゲ | 目禿 | 戦前のこと、冬になると幼児の中には眼病のため、目は赤く瞼は腫れあがり痛みになやまされたものである。従って充血した状態にメェーハゲと称した。また、卑称にもなった。 | ||
メェーレ | 女童 乙女 情婦 妾 |
多様に使われてきた。 俚諺
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メクギ | 目釘 穴釘 |
刀類の止め金。鎌の鉄部分に小穴があるが、木の柄に固定する必要から釘を打ちまげてある。また、穴のことをメィと呼ぶことから、穴釘すなわち穴に通す釘の称となる。クギは木質類も呼称は同じ。 | ||
メクジリ | 穴探し 逃げ場探し |
隙間から外部へ逃げようとする挙動のこと。小鳥が鳥籠から逃げようとして、隙間に嘴を突き入れること。 | ||
メダレ | 前垂 | メは前、ダレはタレの濁りで垂れの意。前に垂らしていることからこの称があろう。前掛。 | ||
メッキラ | 目切れ | 瞼に切傷のあること。 メッキラムン=目切ら者。卑称用語でもある。 |
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メックヮン | 目暗 盲人 |
転じて無学、文盲者にも通用する。 メックヮンアシビ(目暗遊び)=布で目を隠して様々なゲームに興じたものである。 |
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メッタマ | 目 目玉 眼球 |
熾烈な表現で相手を攻撃する場合に「メッタマ ウチクンガルメ(目玉を打ち砕くぞ)」と言う。 民謡
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メンカリヤ | 前仮屋 | 仮屋とは藩政時代の役人の住居や家敷のこと。仮屋には、前(メン)仮屋、上(ウィン)仮屋、西目(ネシメ)仮屋、東(シギヤ)仮屋があり、亀津の警察署前の四つ角に位置し、現在の丸豊、大阪屋、高崎商事、窪田商会の敷地にあたる。また、大(フー)仮屋は代官の住まいで、現在の警察署にあたる。 | ||
メンコ | 目皮 | メンはメで、コは皮、皮膚の意。 メンコフックェテ=瞼が腫れて。 |
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メンニャウ | 瞼 | 目の上部。眉毛と睫のあいだのこと。ニャウの意不明。 | ||
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