ここから本文です。
ア行 | カ | キ | ク | ケ | コ | サ行 | タ行 | ナ行 | ハ行 | マ行 | ヤ行 | ラ行 | ワ行 |
島口 | 標準語 | 用例・意味等 |
---|---|---|
ケェ | かけら 破片 破損 欠ける |
ケームン=破損した物。 ケーヂャワン=縁の欠けた茶碗。 |
ケェシ | 返しの義 | 大風通過後に反対の方向から吹く強烈な返し風のこと。 |
ケェシマ | 逆さま | ケシマギン=着物を裏返しに着ること。ケーシマは、縁起が悪いと語り継がれている。 |
ケェラ | 木材の破片 | 木を削った木片、大工が削った木片、薄い木片に限る。欠けらの意か。 |
ケゴー | コーとも言う。ケゴーイリ=毒薬を入れる。植物の毒素を川や海に流して漁をする。 | |
ケネー | 家内 家族 |
|
ケブイ | ヤケブイ=家の数、戸数、ヤは家で、ケブイは軒の数詞、チューケブイ=一軒。 | |
ケブシ | 煙 | 一煙は一軒の称、ケブイはケブシの転か。 |
ケンムン | 化物 妖怪 |
恵原氏によると、日本には百種以上の妖怪があり、奄美でもケンモンの他にはミンキラウワーとか、テンゴンカミとか、フナダマシなどの十種類程があると指摘している。尾母で聞いた話を総合すると、ケンムンは山に棲むもの、水中に棲むもの樹上に棲むもの、夜間に見えるものと様々あるがその一つに雀榕(あこう)の木に宿っているケンムンは、樹上で人の目玉をヌクと言われ、ヌカレルト目脂が出たり、眼球に白膜ができて視力が弱くなる。また昼間は容態を見せなく、夕刻から夜間にかけて幽火を発して行動する。目をヌカレタ者は左縄で雀榕の木を括って、三回斧を木に打ち込んで祓うと魔は除かれ、回復する。従って雀榕の木は薪には一切しないと云う。
|
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください