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島口 | 標準語 | 用例・意味等 | |
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カイナ | 腕 | カイナブネ=腕骨、手仕事。 | |
カイバン | 粥飯 御粥 シキ飯 |
シキグメバン=引米飯、米を荒く砕いて粥飯にたいたもの。 クヮーカイバン=硬粥飯。 |
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カガー | 影 | かげの転か。 | |
カガン | 鶏冠 とさか |
カガンムン=あがり者。 クェーカガン=食欲不振でやせる。 |
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ガー | 力 | ガーリキムン=力切り者、力のない者、精根のない者。 | |
ガギシリ | 草木の萎びて成長の悪いもの、人間の微弱者、一般に成長不順のこと。 | ||
カクラン | 霍乱 食当り 食中毒 |
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カケ | 賭 子供のゆびきり |
カケリ=掛勝負。 | |
カサ | 痘痕 あばた |
南蛮瘡のカサ。 カサタリ=頭にできた傷の瘡。 |
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カサ | 野苺や蕗の葉のこと。山野ではカサが食器代りとして貴重だった。 カサムチ=山来来(ママ。山帰来か)や芭蕉の葉で包んだ餅。語尾は下げる。 |
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カサ | 傘の総称 | ダンガサ=こうもり傘。 アマガサ=雨傘、蛇の目。 クバガサ=枇榔傘。 ムンギャナガサ=麦稈傘。語尾は上げる。 |
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カサギ | けずる こそげる |
ウギカサギ=甘蔗の葉を搔き落とす。 | |
カサドメ | 髪止め 髪指し |
薩摩服属時代、安政6年(1859)官民の髪指物が指定された。
以下略の詳記は「徳之島小史」第3編代官時代 第5章当島官民髪指物制限に記す。 |
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カサバテ | 嵩張て | はびこる、量が多くなって。 | |
カシキ | 強飯 こわめし |
玄米を煮たもの、味噌の原料。 混効験集=ふすめみおはに重美御飯と書く、赤飯の事也かしきとも云ふ。とあり。 |
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カシグイ | 痰 たん |
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カジ | 背(後) | クシ=腰、クシの転か。 | |
カジ | 顎が震える様子。語尾を下げる。 | ||
カジ | 悪口 | 背や後で悪口を云う。 イキカジムン=性質が酷く悪い者。 |
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ガヂマメ | 砂糖と落花生とを一緒に混ぜた者、ガジャマメとも言う。ヂマメは落花生のこと。ガ+ヂマメかガジャ+マメが判明しない。大豆をいって砂糖とまぜたものにも言う。 | ||
ガジャン | 蚊 | ガジャミ。 手毬唄=那覇ぬガジャンぐわぬ 人喰いおとろさ・・・。 |
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ガスイッ | ガス系 裁縫の |
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カタイ | 語い 話す |
カタイガモインソリヤ=語りに参り候得。 | |
カタイ | 告げる | ワガカタイダ=僕が告げるよ。 | |
カタビラ | 帷子 | 帷子(衣類)。世間胸算用死ねば萬貫目持っても、帷子一つより皆浮世に残るぞかし。 | |
カチ(~カチ) | ~へ ~の許へ |
カメジカチ=亀津へ。 | |
ガチチ | うに 雲丹 海栗 |
海胆の卵巣を雲丹という。 | |
ガッタ | 蝗 いなご バッタ |
ガッタネテ=跛、ちんば、蝗の足に例えたのか。 | |
ガッチリ | ちょうど 全く |
ガッチリオトイ=丁度よい。 | |
カテイ | 担ぐ 肩に担ぐ |
カテバン=担番、死人の棺桶を担ぐ人、近親の若者が任に当る。 カテウイ=担売り、商店が繁栄しない時代の行商。 |
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カデ | 風 | カデヌワーラ=風の吹いてくる方向、風を強く受ける所。 カデンサー=風下、風の下の義。 |
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カド | かどする いじめる 理屈ぜめする |
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カドアー | カデアー=風有。風が強いこと。 | ||
カドイン | 燧(ひうち)石 火打ち石 |
マチイシ=火石。 アンバイシ=油石。 |
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カナ | 鉋 | カナチキ=鉋突き。 | |
カナ | 加那 愛人 |
カナシグヮ=かなし児。 加那支、愛人尊敬の称。 |
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カナシ | 十訓抄上=武正という舎人のかなしける子の煩ふ事ありて・・・ 夕顔の巻=われかなしと思う娘を・・・・ |
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カナシャ | 幼児をあやすのに使うことば、カナーシャと言いながら頬ずりをして幼児をあやす。 | ||
カナグダ | 金管 稲扱器 千刃穀 |
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カネウ | 野葡萄 | カネウカンダ=野葡萄の蔓 | |
カノ | 五徳 | カノムン=五徳の脚のように弱弱しい者。 カノラン=負ける。 |
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カフグト | 果報事 | 神仏にまつわる言葉。 「おもろそうし」四の巻に、首里天尚寧加那支御代萬暦35年ひつじの年10月10日つちのとのみのへきみてづりもも、かほうごとの時に大きみの御まえより給申・・・・とあり。 民謡=明かす世や暮れて汝きゃ夜や明ける かほうせつ(果報節)のあらば又見きよそ。 |
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カブ | 株 凸形の物 |
甘蔗などの切り株。 | |
ガブ | 瘤 | 身体の腫れあがった所、木の瘤状の所。 | |
カマックヮン | 鳳仙花 | 亀津=かまくゎ、伊仙=カマンクヮ 民謡=かまくゎの花や爪に色染みれ、 親ぬ仰(も)るむんぐゎや胸に染みれ。 |
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カマッタ | 釜蓋 | 鍋の蓋で茅で作った陣笠の形をしたもの。 カマッタカンデ=結婚できない者の例文。 |
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カマモイ | 釜廻り 釜詣 |
正月祝いの時、家々を祝儀廻りして愉快に飲み、且つ歌って歩くこと、又、酒宴で家々を巡回すること。 | |
カマライ | 病気 具合が悪い |
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ガマ | 岩礁の洞穴 | ||
ガマク | 腰部 腰の両側 腰腹 |
ハチガマク=蜂のように腰腹が細いこと。 蜂の頭、胸、腹の三部の中、殊に胸部と腹部のくびれは細いのでかく言う。 |
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カミ | 噛み 食べる |
ムンカミ=食事する。 | |
カミヌドイ | 神の鳥 | 神の使者の鳥と考えられてきた。暗夜に山から海辺の方へピイピイ鳴いて降りていくという。神鳥の鳴き声は凶災の兆と考えてきた。 古
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カミリ | 戴く 頭上に戴く |
刀自カミリ=結婚、男が妻帯すること。 ウトムイ=夫持ち、女性が結婚すること。 |
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ガワラ | 河童 かっぱ |
川の穴や深みにいて、人間の肛門を食うと言う。「ヲーリ」とも言う。河童にさらわれたら「オーリ・ドー」と叫ばないといけないと伝える。 | |
カンギャ | たてがみ | カンギャテムンフッキャンデ=たてがみの様に伸び放題にして、不精な髪。 | |
カンギャナシ | 神加那支 | 徳之島の信仰は、八百萬の神を対象にしているところから諸神の敬称でかくいう。諸神とは、神社、祖先、山、火、水、土、海、穀物、太陽、月、天、鳥などである。 | |
カンジャク | 鍛冶屋 鍛冶屋工 金細工 |
鍛冶神は信仰対象となる。 | |
カンジョウ | 勘定の転。数える。計算。 | ||
カンダ | 葛 | 民謡
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カンテラ | ランプ | 小さいランプ、マンニンドゥ=萬人燈、或は萬年燈か、当時ランプの照明度と構造の強じんさを称えた表現か? | |
カンバラ | 岩腹 断崖 |
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カンメリ | 物を匿す 隠匿する 始末する |
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カンモレ | 此処に参れ | ||
ガン | 蟹 | ガンウギ=蟹漁 ガンシギ=蟹毛 |
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ガンジョロイ | 頑強い 頑丈強い 強健である |
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