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島口 | 標準語 | 用例・意味等 |
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コー | 川 | ミンジゴー=満ち川、溢れ川。 コーイン=川石、冷えた例え。 |
コー | ケゴーに同じ、川に毒薬や草液を入れる。川に入れるので、コーと言うのか。 | |
コー | 布 | コーギリ=布の端、布の屑のこと。 コートブシ=布をよって火をつける。出産祝いの一つ、命名式の時に布火を先頭に歩き始めをするが、一種の魔よけ、悪魔払いと云う。臭い匂の効か、火の威力によるものか、また両者の威力に由来しているのか。 |
コー | 皮膚 | コーハゲ=皮膚剥げ、また山鳥の無毛の容姿にも云う。 |
コー | 効 | コーネング=効無く、死人に対する弔の詞。 |
コーイ | 食うて 食べて 食事して |
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コーケテ | 乾けて 喉が乾いて 胸やけ |
身体が疲れて、皮膚に脂艶がなくなって、身体がやつれる。 コーケムン=相手を卑しく言う称。 |
コーサマン | コーサ芋、コーサイモ、コーサイマ、コーサマと変化したのか。 アーヤマン=赤山芋。コーサマが丸みを帯びて、中身が白いのに対して、アーヤマンは細長く中身は赤身が勝っていて、高価である。祝いには両者とも欠かせない料理の材料となる。 |
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コーシ | 骨子 頭蓋骨 |
コゥシガナシ=頭蓋骨に加那支の尊称をつけて呼んだ。埋葬後3・4年経過したら改葬して墓碑後方の亀つぼに納める。洗骨は近親の女性がこれに当たり、コーシが発見されると大声で泣きわめき、清水で洗い塩で清める。改葬は徳之島全島に分布しておらず、特定の地域に残っている。 |
コージ | 疥癬 頭部の疥癬 |
味噌麹の白い部分が似ているので、こう呼んだのか。 |
コーティ | 眩暈 目がくらむ 具合が悪い |
コーテンヌキリキリシ=目がくらんで。 |
コーテナイ | 淋しい 心寂しい |
死人などの不幸事があった時の心情。また寂寞とした様子を云う。 |
コーブイ | 横振り 頭(コウベ)振り |
幼児語で頭を振らせるときにあやす詞。コーブイ、コーブイと数回繰り返し呼称し、これに従わせる。動作の訓練に使う詞とも言える。発生声習はインゴー、インゴーとあやす。イの部参照。 |
コーミュウ | 供養 | 三十三年忌の称、亡霊昇天の日、椎の木を煙と一緒に昇天するとの伝えで、墓石の後方に椎の木を立てて、枯葉をくすぶらし煙を出す。 伊仙町犬田布では、四九日(忌日)には、椎の木の四隅を削り四十九の刻みを付け、馬根、中山では、四隅に三十三の刻みを切り三十三年忌の送りをしている。最近は三十三年忌に限らず、すべての年忌にもコーミョーと呼ぶことが多い。 |
コッカル | 川近くに棲む赤い山鳥、鳴き声はコッカルーと鳴く。 | |
コッカン | 翡翠 川蝉 |
土中や壁に横穴を掘って巣をつくる。嘴が長く水中の小魚を捕食する。コは川で、川辺、水辺に棲むのでかく言うのか。 |
コンカミ | 川上 川の上流 |
アンカミ=田の上方。 |
コンシリ | 川下 川の下流 |
コンシリヌタ=下流近くの田。 |
コンニャ | 川蜷 かわにな |
ニャは蜷である。 タンニャ=田蜷、田螺、たにし。 チンニャ=地蜷、蝸牛、かたつむり。 チンミャ(花徳)、チンミャテラ(花時名)、チンニャグ(大当)。この他、食しての影響上よりしてメーハゲニャ=目剝蜷など海浜に多い。 |
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