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読み方 | とよしまむい |
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史跡区分 | 史跡 |
所在集落 | 徳之島町亀津 |
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豊島森は別名ウィントンバリムィ(上当晴森)と言います。晴(バリ)は集落を意味します。この森は明治初めの資料で「塚敷地」(官有地)と記録しているところから、古い時代には墓地であったのかもしれません。すぐ横の麦穂峯(むぎほみね)に高千穂神社があり、横の道は「麦穂の降り口」と言います。森は約20坪ほどの岩礁の上にあり、祭場は西向きになっています。祭場を囲む塀はかつてサンゴの石垣でした。中央の奥まったところにご神体となる石が2個立てられていて、右側のものは2つに分かれています。これが落ちていると縁起がよくないといわれます。少し高くなっている森の東側は、ここを氏神とする豊島家が集まって祝宴をし、歌舞を奉納する場所でした。豊島家は今も毎月この森への祭礼を欠かすことなく続けています。
なおここは、森神としてのほかに海の神としても信仰され【注1】、豊漁を祈願したり、船旅の人たちが航海の安全祈願に訪れる場所でもありました。また、「一日祭り」といって病人が出ると一日中この森にこもって回復祈願をしたといいます。
亀津の街中には、森神信仰の祭場としてほかに亀津森(かみぃぢむい)、古勝森(くがちむい)があります。
〈注釈〉 | |
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【注1】 | 昔、海から体の不自由な子供を連れた女性が流れ着き、この森に祀ってあるとの伝承があります。島内各所に残るイビガナシとの関連性が窺われます。 |
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