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ホーム > 町の紹介 > 町長 > 第7回 社会福祉法人南恵会 理事 吉留 康洋 氏

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更新日:2014年7月8日

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第7回 社会福祉法人南恵会 理事 吉留 康洋 氏

テーマ:福祉の充実について

〔障がい者福祉の現状〕

対談する高岡秀規町長(左)と吉留康洋氏(町長)町として以前から障がい者福祉の向上に取り組み、障がい者の雇用機会確保を模索してきた。今回、植物工場の新設により、ようやく本格的な雇用施設ができた。

一方、高齢化が進む社会状況を考えると、保護者が不安を抱えながら年老いて行くのは良くない。町の福祉環境が整えば、ある程度は安心して子育てを出来るのではないだろうかと考え取り組んでいる。今後に向けて、障がい者支援施設との連携など、町としてより良い環境を作るためのアドバイスを頂ければ有難い。

(吉留)南三島の中で障がい者支援施設は(南恵会が運営する)「徳州園」のみであるが、国の方針により現状では、障がい者支援施設は新たな認可が降りないので、増やすことも造ることもできない。昔ながらの施設に入れば安心という考えでは、恐らくこの先は難しいと思う。現在、町内には南恵会の経営するグループホームが4棟と徳之島病院のグループホームを合わせた5棟で33名分が確保できており、当方の施設は2部屋空いている。住む場所の確保は、我々福祉法人や事業者で今後もできると思うが、親の安心と本人の人権を守るためには、法律の専門家が必要。例えば、成年後見制度を活用した成年後見人をきちんと立てることが課題と考えている。

(町長)成年後見制度の具体的内容とは?

(吉留)精神上の障害により判断能力が十分でない方が、不利益を被らないように援助する制度で、10年ぐらい前にできた。裁判所とのやり取りがある事などから、中々先に進まない。島内でも、成年後見制度を使っている人はほとんどいない状態で、法的な手続きが必要なため、島内では浸透していない。

(町長)成年後見制を利用するには、裁判所に届ける必要があるからか?

(吉留)裁判所が認めなければならない。法律の専門家の助言を頂けるように、町でも対策を考えて頂けると助かる。我々は制度を理解していても、弁護士や司法書士でなければ書類を作成する事はできない。

(町長)徳之島にも法テラスが開設されたが?

(吉留)法テラスにはまだ相談していないが、障がい者が地域で暮らせるように取り組むことなどを目的に設立された、徳之島地区地域自立支援協議会の顧問として弁護士と契約する方法もあると思う。顧問料に対して行政の支援を受ける事などができないか、関係機関と協議している。

(町長)成年後見制度が障がい者を守ることにつながるということか。

(吉留)サービスを利用するための決断ができない方が多く、本人のためになるかどうかの判断をしてもらえる。早いうちに利用する方が、本人の人権が守られる。

(町長)家族の安心にもつながると思う。

(吉留)本人の人権を守る事に神経を使った方が良い。加えて、事業所自体の質を上げること。徳之島に来たとしても、その事業所の質が悪ければ他の地域に移られてしまう。

(町長)そのような課題に対する有効な方法は?

(吉留)第三者評価を受ける事だと考えている。障がい者系の施設だけでなく、施設自体の質を上げるためには有効な手段になる。

〔第三者評価と後見制度による福祉サービスの向上〕

(町長)具体的な内容は?

対談する吉留康洋氏(吉留)私が所属するNPO法人でも行っており、実際に評価員として何カ所か行っているが、対話をすることで職員の育成基準やスキルを見ることができる。

(町長)施設を回って評価して頂くことで、スキルがアップするということか?

(吉留)項目が100項目程あり、それらに対してどのように考えているかきちんと整理がつく。理念がしっかりしないと組織は成り立たないものであり、理念を職員や利用者、家族が深めないと成り立って行かないという制度。例えば、東京都の場合は都が調査費用を負担している。

(町長)評価に掛かる費用は?

(吉留)基本料金は26万2千500円で、後は定員に応じて。徳之島の場合は、恐らく30~40万掛かると見込まれる。

(町長)施設毎に必要ということなら、予算はかかるね。

(吉留)結構高い。今日現在、大島郡で第三者評価を受診した施設は、徳州園のみ。今、郡内の別の施設から調査依頼が来ており、10月に行く事になっている。

(町長)当面は後見制度と第三者評価を進めることが重要?

(吉留)例えば、半分でも町の助成があれば。各施設が町に補助金申請する際の判断基準にして頂くという方法もある。先ずは、受けるという事から始め、進行状況を見ながら評価基準を上げて行けば、メリットが出てくると思う。

(町長)様々な福祉施設の評価にも生かせる?

(吉留)介護保険施設もデイサービスも全て対象になる。

対談する高岡秀規町長(町長)課題や問題点が明らかになり、町側にもその情報が入る?

(吉留)結果は、独立行政法人福祉医療機構のホームページに掲載され、インターネット上で公開される。

(町長)載せたくない所もあるのでは?

(吉留)そのような所は受けないだろうが、現状の課題が整理できる事で、質の向上につなげられるというメリットがある。問題点を公表しようという発想で作られた制度ではないので、それぞれの施設が“基準以上に頑張っている”と評価する材料にもなる。

(町長)評価に要する期間は?

(吉留)たいがい2日間。事前に書類を提出し、現地調査を受ける。第三者評価については、保育園への義務化が検討されていると聞いており、なんらかの対策を考える必要があるのではないだろうか。

〔公共サービスの充実について〕

(町長)ハード面は整いつつあるということだが、ソフト面での要望などは?

(吉留)6月1日から始めた、満75歳以上のバス利用無料化はとても良い事だと思う。バス無料化を障がい者へ広げることができないだろうか。

(町長)付き添いは?

(吉留)付き添いには、移動支援や行動援護などの事業がある。徳之島には事業所は無いので車に乗せられないため、介護タクシーを使うしかない。

(町長)介護タクシーの営業を妨害しないだろうか?

(吉留)妨害はしないと思う。半年ほど前に話し合いを行い、このような事業ができないか相談したが、単価が低すぎて合わないという返答だった。福祉事業所の場合は、ヘルパーがいるので可能である。基本は公共交通機関を使わなければならないので、障がいのある方の行動援護として、付き添って買い物などをする法律と事業はある。

(町長)需要はあるのだろうか?

(吉留)運賃が無料になるのであれば、自分で行動できる人がほとんど。欲を言えば、車イスでも乗れるノンステップバスにしてほしいなどはある。また、制度改正で要支援1や2の方への支援が無くなるのも心配だ。

(町長)高齢の要支援の方々を元気になるまで持って行けるだろうか?

(吉留)例えば、鹿児島市では70歳以上を対象に市電やバス、桜島フェリーを3分の1の料金で利用できる敬老パスを交付している。デパートやスーパーに買い物に行くなど積極的に利用している。

(町長)外に出やすくなるということか?

(吉留)体を動かすことでリハビリにもつながる。直ぐに効果は出ないかも知れないが、長い目で見れば介護保険の費用に影響が出る可能性もあると思う。

(町長)介護予防と言うよりは、高齢者の福祉サービスとして導入した。

(吉留)そのような点では、社会福祉協議会の果たす役割も重くなる。民間の事業主が行わない事業を町のバックアップを受けて行う事が基本であり、要支援1や2の方々を支える役割が大きくなるのではないだろうか。

(町長)無料バスに関しては、障がい者サービスという面は想定していなかった。町の財源も含め検討したい。

(吉留)難しい事だとは思うが、頭に入れておいて頂ければ有難い。

(町長)民間企業への影響や関係機関との調整も必要と思う。先ずは、成年後見制度と第三者評価から調べたい。

(吉留)以前は、身障者用のトイレが無いなどの問題があったが、3町に事業所ができたことで解消された。3町の行政がまとまっているので、とても動きやすくなった。

対談する高岡秀規町長(手前)と吉留康洋氏(町長)他に、福祉施設運営上の課題などは?

(吉留)職員のスキルアップのために通信教育に頼らざるを得ない点だろうか。

(町長)介護現場の人手が不足しているということか?

(吉留)人手不足より人材育成。人を育て資格を取得すれば処遇の改善にもつながるが、地元では介護福祉士等の資格を取る事ができない。現在利用されていない下久志分校のような施設を生かせないだろうか。

(町長)施設の活用方法は?

(吉留)医療や介護に関する講師の確保を図る必要がある。行政に相談すべきか、どこが窓口になるのかが悩みでもある。

(町長)島内3町と医療機関で「徳之島の医療と福祉を考える会」を組織し、医療や福祉の問題解決に取り組んでいる。同会で検討する方法もある。

(吉留)ぜひお願いしたい。

(町長)今後も、専門分野からの提言をお願いしたい。本日は、誠に有難うございました。

吉留 康洋 氏 略歴吉留康洋氏写真 


1971年(昭和46年)7月 鹿児島県生まれ。
九州環境福祉医療専門学校卒
社会福祉士、精神保健福祉士など福祉や福祉施設の運営管理に必要な資格を多く取得。
徳之島町社会福祉協議会評議員、NPO法人福祉21鹿児島の理事など、関係団体の役員を務める一方、徳之島地区地域自立支援協議会長として関係機関との連携を強化し、障がい者の自立に向けて取り組んでいる。
社会福祉法人南恵会(外部サイトへリンク)

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所属課室:企画課広報統計係

鹿児島県大島郡徳之島町亀津7203番地

電話番号:0997-82-1111

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