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ホーム > 町の紹介 > 町長 > 第2回 徳之島町監査委員 横浜 健二 氏

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更新日:2016年7月5日

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第2回 徳之島町監査委員 横浜 健二 氏

テーマ:教育の振興による町づくりについて

〔教育センター構想について〕

対談する高岡秀規町長(左)と横浜健二氏01(町長)本町の学力向上に向けて「教育センター構想」を掲げているが、長年、教育界で活躍して来られた先生の見解を伺いたい。

(横浜)教職員の資質向上は重要な課題である。地域の実情を理解して児童や生徒を指導できる教育者を、教育センターで育成することは必要と思う。

(町長)教育者の指導力を高めることで、児童生徒の学力向上にもつながると思うが。

(横浜)確かに指導力向上は重要な課題ではあるが、現状の課題として学校再編の問題がある。小規模校で実施している複式学級による教育は難しい。

(町長)一見すると、少人数できめ細やかな指導ができるようにも思えるが。

(横浜)授業では直接指導と間接指導を繰り返すため、教員には資質の高さが求められる。一方、町内の小規模校が全て合併しなければ適正規模には達せず、複式学級を無くすことはできない。

(町長)徳之島町として望ましい教育制度は、どのようなものと考えるか。

(横浜)複式学級の場合、例えば中学では9教科を習うわけだが、小規模校に9人の教員を配置することはできず、教員は複数の科目を担当している。教育の適切な保証ができていない。個別指導で学力を高める事ができれば望ましいが、教育には段階がある。教育センターのような教師を育てる専門機関があれば、個別指導の教育力向上につながる。その一方、家庭の教育力が低下しているのではないかと感じている。

〔家庭の教育力向上について〕

(町長)どのような対策を取るべきと考えるか。

(横浜)保護者の教育熱を高め、家庭の教育力の向上を図ることが最大の課題と言える。生活の姿勢をしっかりと確立することが先決である。

(町長)保護者は、学校が家庭教育もしてくれると解釈している風潮がある。大事なのは家庭のしつけや生活態度からということか。

(横浜)家庭では、しつけや生活態度、価値観を養うことが重要だ。幼少時から生活の姿勢を正し、社会のルールを理解できる価値観を養うこと。徳之島町は「教育の町」宣言をしている。家庭教育が高まれば、地域の教育力が高まるという相乗効果が生まれる。しつけと言っても、四六時中かしこまっているのではなく、緊張とリラックスする面をしっかり育てることが大事だ。

(町長)保護者の立場としては、一番難しい面でもある。自分が子供の頃は、テレビもNHKしか見られなかったが、今はほとんどのチャンネルを見る事ができるなど、娯楽が豊富にある。

対談する高岡秀規町長(横浜)学力向上に親が熱心かと聞かれれば、確かに疑問はある。何代も続いている企業の経営者は、何代も先のことを考えて後継者を育成していると聞く。亀津断髪の精神に学ぶことだ。かつては、学力が無ければメシを食うことができないと教えられ、皆、必死に勉強した。教育委員会は、子どもたちの学力向上に一生懸命取り組んでいるが、ベースとなるのは家庭の教育である。今の子供たちに何をしなければならないか、保護者も問題意識を持つ必要がある。

(町長)0歳児時から子供を預けて共働きとなる保護者が増えており、「育てる」という意識が不足しがちになるのではないか。

(横浜)教育委員会としては十分に取り組んでいるが、それに親や地域が応えていない。

〔地域の教育力をどのように高めるか〕

(町長)地域の教育力を高め、家庭の教育熱を高めるにはどのような方策があるか。

(横浜)「むらづくり委員会」のような、集落毎に区長などのリーダーを集めた組織を作り、各地域で人材育成に取り組んではどうか。むらづくりの核となる機関があると、地域の子育て意識も変わる。

(町長)地域一体で取り組むには課題も多い。

(横浜)各集落にある身近な問題を自分たちで解決することから始める。地域と家庭の教育熱が高まれば、学校もじっとしてはいられない。教職員のほとんどを占める島外出身者、いわゆる「大和人(ヤマトンチュ)」に対する排他的な意識では人が育たない。地域全体で教育に燃え、優秀なスポーツ選手と同様に「○○さんは学力優秀」と称える地域性を醸成し、教育の匂いがプンプンする町づくりをすることだ。

(町長)学士村塾の開講式でも運動だけでなく、それ以上に学問にも励んでほしいと呼びかけている。そのような地域性を育むにはどのような方法があると考えるか。

(横浜)先ず、PTAが変わる必要がある。PTAが学力向上を子育ての課題としてとらえ、どのように取り組むか検討し力量を発揮する。問題意識を持つことで様々な課題の本質を把握し、解決策につながるのではないか。地域を動かす力が行政を動かし、教育風土の再構築に結び付く。かつての亀津断髪、ヤンキチシキバンの精神が正にそれだ。子供の頃からの志を持った指導、“立志指導”を実施してほしい。

〔多様な価値観を持った人材の育成〕

対談する横浜健二氏(町長)小規模校における全寮制教育は実現できないだろうか。

(横浜)学力向上に向けた取り組みの一環としては良い案であるが、物理的に可能であろうか。

(町長)島根県海士町の隠岐島前高等学校で「島留学制度」として実施しており、島外からも多くの生徒が入学するなどの実績を上げている。

(横浜)教育に対する問題意識を持った教官が必要であり、教育委員会の実情からも十分な人材を集められるか、物理的に難しいのではないか。

(町長)教員として勤め、退職した方々にお願いできないだろうか。教育は、この島を守り育てるため何より重要であり、福祉と農業を合わせ重要施策の3本柱と考えている。

(横浜)若い人たちが、世の中に対して好奇心を持つことが重要だ。現在の子どもたちを見ると将来に不安を覚える。それは、学びに対する意欲が不足していると感じるからだ。多くを学習することで、社会に対する価値観も変わる。

(町長)その点に関しては、平成23年度から国際交流授業を実施するなど、多様な価値観を知ることができるよう取り組んでいる。

(横浜)価値観の多様性を育むためには、ベースとなる考え方をしっかり持つことだ。保護者はもちろん住民が正しい常識で行動すれば、その姿を見て子どもたちが学び育つ。

(町長)子どもたちには様々な価値観を知ってもらい、どんどん外に出て活躍してほしい。地元では、雇用の面から活躍の場が限られているのが現実だ。

(横浜)外で活躍する優秀な人材が、島に帰ってきても力を発揮できるような受け皿を作ることが必要であろう。確かに、離島という地理的条件からも難しい。それでも、地元で優秀な人材を育成するために究極の目標とすべきは、やはり教育だ。

(町長)行政が優秀な人材を育てられなければ、町は生き残ることができないと言える。

(横浜)物事を前向きで発展的に捉えられる優秀な人材を育成することで、子どもたちの見本となり力を与えることができる。

〔学校再編問題について〕

対談する高岡秀規町長(左)と横浜健二氏02(町長)町では、学校再編問題が喫緊の課題である。

(横浜)感情論では、学校の統廃合に対しては反対が多いと思われる。子供の将来を考えて、教育の保証、学業の充実という面からは適正規模という考えがある。教育面では、適正な規模の学校を作ることが理想である。

(町長)教育の連続性という面から1つにまとめるのが難しい状況だ。

(横浜)最終的には地元住民が判断する課題である。教育の問題は多岐に渡っており、地域や父母、教職員と行政など様々なバランスの上に存在している。その点から、教育関係者の会合では、学校長に「バランス感覚が重要」と助言している。色々な考えを聞いた上で、納得してもらえる意見を述べられるような知性が必要だ。

(町長)学校再編問題は、地域づくりにも大いに影響を与える。

(横浜)区長会などで、地域の力と教育力を高めるような提言をしてほしい。例えば、集落の規模によって、3~5人の委員による組織を設立する。委員会では、各地域の課題について検討し、議論を重ねて解決することで地域力が高まる。生涯学習時代に相応しいPTA活動とは何か考え、子どもの教育には何が必要か議論し、教育力の向上に地域一体で取り組めば、必ず成果を上げられるはずだ。

(町長)区長会等で検討するよう提示したい。今後も、町政に対する様々な意見を提案して下さい。本日は誠に有難うございました。

横浜 健二 氏 略歴  横浜健二氏写真


1929年(昭和4年)10月徳之島町井之川生まれ
1951年(昭和26年)4月亀津町立第二中学校教諭として教育界に入り、瀬戸内町立節子中学校教頭、伊仙町立犬田布中学校校長、大島教育事務局指導課長などを経て名瀬中学校校長を務め定年退職。
多くの教え子たちに慕われ、現在でも多くの教育者が指導を仰いでいる。
2000年(平成12年)4月より現職。

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所属課室:企画課広報統計係

鹿児島県大島郡徳之島町亀津7203番地

電話番号:0997-82-1111

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