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ホーム > 町の紹介 > 町長 > 第3回 福島グループ代表 福島 幸雄 氏

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更新日:2016年9月27日

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第3回 福島グループ代表 福島 幸雄 氏

テーマ:産業振興と雇用確保について

〔地域経済の現状について〕

対談する高岡秀規町長(左)と福島幸雄氏01(町長)町では、総合食品加工センター「美農里館」を核に特産品等の開発に取り組んでいるが、一代で企業グループを築き上げた経営者の立場から、福島代表の意見をお伺いしたい。

(福島)今、日本は自然災害や原発事故など、試練を受けて厳しい状況にある。見方を変えれば、天は我々に何かを訴えているのではないか。このような現状を直視すると、地元産品の有効活用には意味があり、「それを進めろ」と言われているように感じる。

(町長)将来を見据えて取り組んできた事業ではあるが、直面している課題は運賃コストである。

(福島)これまでも我々は、そのような状況の中で勝負している。奄美群島の市町村を上げて運送コスト低減の交渉進めている最中であり、試練があるからこそ、逆に燃えてくる。町長も、厳しいからこそやりがいがあるのでは。

(町長)厳しい状況を乗り越えて行かねばならないのは確かだ。福島代表も、大きな病気をされるなど様々な試練を克服して事業を築かれてきたそうだが、どのような方策で取り組んでいるのか。

(福島)町長には、どんどんリーダーシップを発揮してほしい。自分の思いを職員や議員に理解してもらうために、町長の思いを常々発信することだ。“何でこれ”と言わせてはだめであり、“何で”を理解してもらう。町長が一人で全てを行うのは無理があり、専門分野の人材を集めて、政策の実現を図るべきだ。その分、町長には優秀な人材を使う器量が無ければならない。

(町長)一番の悩みは農業で食べて行くのが難しいという現実だ。補助金が無ければ食べられないし、補助金があるので甘えるという両面がある。農家は農機具の購入や設備投資などで借金をせざるを得ない。借金をせずに農業をする方法が無いか考えている。島の農業が発展するには何が正しい選択か、明確な答えは見つかっていない。

(福島)借金無しで農業をすることは、現実的に可能だろうか?

(町長)現在取り組んでいるTMRセンターは、畜産農家の負担軽減を目指している。飼料の価格高騰が農家を圧迫しており、飼料作物を安く提供することで、農家経営の安定につながる。

(福島)それは畜産農家にとって有難いと思うが、能力のある者は自分で創意工夫するものだ。私も事業のスタートは農業だったので、振り返ってみると甘えていたと思う面はあるが、助成が無ければとてもできない面があるのも確かだ。

苦労して農作物を作っている農家が一番儲けなければならないのに、現在の制度はそのような仕組みになっていない。美農里館やTMRセンターなどの施設を有効に活用するために重要なのは人選であり、そのような組織づくりを進めてはどうか。

〔移住と観光について〕

(町長)福島グループとして、島外に進出する考えは?

(福島)事業基盤がもっと強くなければ、外には打って出られない。島内の不動産を島外に売ることで、地元に貢献したいと取り組んでいる最中だ。

対談する高岡秀規町長(町長)以前、町が島外に住んでいる出身者にアンケート調査をした際、島に帰りたいという意見は多かったが、直ぐにではなく老後という前提であり、現実的には難しいという回答だった。

(福島)Uターンは難しいが、年に何回も帰省している知人も多い。

(町長)移住定住に対する支援事業を活用する方法もある。

(福島)例えば、建物を10棟購入し、リフォームして販売する。バブル時代にはリゾート物件を最も販売した。建物を作り、家具や電化製品までそろえ、直ぐ住める状態で商談を決めた。土地もすべて許可を受けて開発したが、海沿いは境界がはっきりしないのが支障になっている。

(町長)世界自然遺産登録に向けて「33カ所聖地・旧跡巡り」のリピーターを増やすために何か足りないと感じる。看板は立てたが価値観が伝わらない。

(福島)組織自体に不十分な面がある。世間にPRしながら整備を進めてはどうだろうか。かつて亀津は“学士村”と呼ばれ法曹界や教育界でリーダーとなる優秀な人材を送り出し、戦後の経済界や医療分野などで活躍する大物が育った。

(町長)人材を生み出すパワーということだろうか?

(福島)“パワー”は“これだ”と見せることはできないので、徳之島が多くの人材を輩出していることをアピールしないと、パワースポットとしてのインパクトが伝わらない。物語にすることで、共感を呼べるのではないか。

〔産業振興と雇用確保について〕

(町長)子育て世代が移住できるような島でなければ人口は増えない。その前提として、働く場の確保が課題になっている。

(福島)企業誘致は難しい。「島でも十分やって行ける」と思えばやる気が出て、知恵が沸いてくるものだ。島の経営者は話がネガティブになりがちで、経営が上手く行かないのを人のせいにする。経営能力が有るか無いかは、人を育てられるかどうか。自分が相手の立場に立って話をすることで、認められたと感じ、やる気が増すものだ。

(町長)人材育成の方法は?

(福島)経営学ではなく、人間学。自分の思いを社員に伝えるよう努めている。私の思いを理解しているから、一生懸命働いてくれる。

(町長)解雇などはしない。

(福島)自分が雇ったのだから、解雇はしない。個人個人の能力を伸ばすことが楽しい。現在50名の社員を雇用している。

(町長)斎場を建てられる際に不安などは?

対談する福島幸雄氏(福島)島は葬儀を家で行う自宅葬の慣習が強く、本格的な葬祭場を作っても上手くいかないと言われた。それでも、世の中は変化しており、成功した姿をイメージして取り組んだ。今では、島のほとんどの葬儀が斎場で執り行われるようになった。

(町長)町は答えが無い物に挑戦し、継続して行くことが重要だと感じている。ところが、水道や介護保険などの事業は全て赤字の状態。どのような事業に挑戦すべきか試行錯誤し、新しい事業の種をまくために食品加工センターを作った。

(福島)企業は赤字を出していては成り立たない。経営が大事であり、だれにも負けない執念を持って取り組まねば成功しない。寝食を忘れ、一心不乱に努力するような人材を選ぶことだ。

(町長)企業の社会貢献についてはどのように考えるか。

(福島)地域への一番の貢献は納税だと考えている。また、島内3町の夏祭りなどにも多く寄付しようと思っている。世のため、人のためになることなら協力できる。

(町長)TPP問題では、畜産農家の懸念が大きい。

(福島)TMRセンターが順調に稼働すれば、肉用牛を肥育できるようになるのではないか。暑いところでは難しいと言われるが、沖縄でも肥育は出来ている。現在は子牛としての出荷が100%だが、何割か肥育できるようになれば畜産業も変わる。加えて、冷凍設備が整えば冷凍品を出荷できるようになる。

(町長)亀津中央通り商店街活性化と道路整備についての要望がある。

(福島)旧中央通りを拡幅した場合、交通の面は良くなると思うが、皆さん商売を辞めてしまうのではないか。

(町長)老朽化が進む建物も多く、商店街の活性化という面では、地域活性化事業で対応できないかと考えている。

(福島)町長自身はどのように考えるか。

(町長)バリアフリーになることで買い物しやすくなる面もある。若い人が残れるようなアイデアがほしい。

(福島)商店の経営者は、二代目や三代目の世代になっている。初代は苦労して商売を築き上げたが、若い世代にもやる気のある者は大勢いる。その人たちを結集して、活性化に向けたアイデアを出し合ってはどうか。

〔町の活性化について〕

対談する高岡秀規町長(左)と福島幸雄氏02(町長)町を活性化する上で足りないと思うものは。

(福島)徳之島ならではの魅力はたくさんあり、どんどん情報を発信すべきだ。例えば、人口が減っていると言うが、逃げ口上としてマイナス要因に上げているように感じる。どんどんぶつかって行けば良い。真のリーダーが各団体のトップに就かねばならない。

(町長)リーダーを育てるには?

(福島)学校教育が最終教育だと思っている人が多いが、社会人になっても学習は続く。自己研さんに努め、自分で自分の器を広げて行くことが必要だ。“自分はできる”と信じて物事に取り組むよう従業員に伝えている。

(町長)熱血漢ですよね。

(福島)私自身も大勢の方々の悩み相談を受けるが、皆元気になって帰って行く。後ろ向きの話は一切せず、明るく楽しい会話する。

(町長)座右の銘などは。

(福島)情熱、熱意、執念。「能力を私物化してはならない」と考えており、人を育てることに一生懸命取り組むことが楽しい。試練は人生に送られたメッセージであり、どうやって乗り越えるか試されている。何事にも町長が明るく前向きに取り組めば、町は活性化する。

(町長)人は、評価を気にしてなかなか前に踏み出せない面がある。

(福島)私は書物から第六感を大事にすることを学んだ。食品加工センターは、必要だから作ったのであり、運用されなければ雇用は生まれない。問題は分けて考えるべきで、農作物を大量に利用する方法を考えてはどうか。

(町長)カレーを作ったのはレトルト商品として期待できるため。今は、より多くのバレイショを消費できるよう、スープを試作している。スタッフが工夫して商品を開発している。

(福島)島のバレイショは美味しい。素材その物が良いから美味しいと言える。

(町長)離島は経済連のような組織が育たないと考えており、直販の出来るメーカーを目指した。

(福島)商品はパッケージが大事だ。デザインには様々な意図があるようだが。

(町長)色々なデザイン案を検討して決めた。

(福島)徳之島ならではの商品を造り出してほしい。

(町長)そのような気持ちで試行錯誤を重ねているところであり、今後も貴重なアドバイスをお願いしたい。お忙しい中、本日は誠に有難うございました。

福島 幸雄 氏 略歴 福島幸雄氏写真

 


 

1954年(昭和29年)3月天城町瀬滝生まれ
1966年(昭和41年)4月徳之島町亀津大原に移住。同町立尾母中学校を経て、鹿児島西高等学校(現県立名桜館高等学校)卒。鹿児島農村センター(現鹿児島県アジア・太平洋農村研修センター)を同時に修了し帰郷。
キュウリのハウス栽培からスタートし、人工授精師として7年間で事業基盤を作り、不動産業に進出。葬祭業、墓石業、レジャー産業に事業を拡大し企業グループを構成。福島不動産は来年で創立30周年を迎える。

お問い合わせ

所属課室:企画課広報統計係

鹿児島県大島郡徳之島町亀津7203番地

電話番号:0997-82-1111

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