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読み方 | とどろきじんじゃ |
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史跡区分 | 神社及び聖地 |
所在集落 | 徳之島町轟木 |
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轟木は、周囲を森山辻、サソンツジ岳、大城山(ふうぐすくやま)、馬鞍岳(まんくらだけ)といった山々に三方から囲まれ、正面を二級河川の万田川が流れる自然豊かな集落です。
轟木神社は集落を見渡す一段と小高い森に建ち、鬱蒼と茂る松の大木は神域を醸し出しています。ここは古くからテラントゥ【注1】と言われ、鍛冶屋(かんじゃ)又と上晴(うぃんばる)との字界にあたります。ご神体として貝と自然石が置かれていますが、数百年前花徳(けどく)の轟木浜に泳いで訪れた生き神様がその由来となっています。以前は集落内のトネヤにありましたが、神社に移し、今も人々に信仰されています。なお、生き神様が流れ着いたという花徳の轟木浜は、かつての浜下り場所で、ここでは一日中酒宴を開き、浜踊りなどして賑わったと伝えられています。
ところでこの他轟木には、集落の山手の字「明元(みょうがん)」に二十三夜の月祭りに神水を汲む「コノシギョウイジュン」という泉や、集落下手に祭場と関連する「宮當袋(にゃたいぶく)」、村から少し離れた大和城(やまとぐすく)近くにノロの給田(たぼりだ)と思われる「のる地」、その横に集落の長を意味する「掟」名のついた「掟永田(おきてながと)」といった地名が残っています。また、字「大城(ふぐしく)」は、按司(あじ)の居城であった大城山(ふうぐすくやま)の出城のようになっており、「フグスクテラントゥ」と呼ばれる場所がありました。かつてはここに10軒余りの小屋があり、村の祭儀を取り仕切っていたと伝えられています。これらの地名や伝承は轟木集落の古の姿を彷彿とさせるものがあります。
〈注釈〉 | |
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【注1】 | テラントゥ |
テラと言っても寺院のことではなく、神社、聖地、祠などを総称した呼び方で、これは徳之島全域に共通しています。 |
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