更新日：2014年4月26日

戦争の悲惨さを後世に＝富山丸慰霊祭＝

献花し、英霊の冥福を祈る鹿児島県遺族会の皆さん

徳之島町亀徳のなごみの岬公園で4月25日、「第51回富山丸慰霊祭」（富山丸遺族会・徳之島町・なごみの岬公園運営協議会主催）が、全国の遺族と関係者ら約70名が参列し厳かに執り行われました。
式典で高岡秀規町長は「戦争の悲惨さを後世に伝え、平和の尊さを子々孫々語り継がねばならない。遺族会の皆様方と力を合わせ、平穏で豊かな日本を守り続けることを誓います」と祭祀を捧げました。
香川県遺族会の桑島正道さんの慰霊の詞（ことば）に続き、各県の遺族会ごとに献花し英霊の冥福を祈り、代表者が家族の近況などを涙ながらに語りかけました。
お礼の詞（ことば）で高知県遺族会の江口丈夫さんは、昨年の50回忌を節目に全国連合会が解散したことに触れ、「どうなるか不安があったが、島は私たちにとってもふるさと。子や孫にも伝え、ずっと続けて行きたい」と述べました。
輸送船富山丸は、太平洋戦争末期の昭和19年6月29日、徳之島町亀徳の沖合約3キロで米潜水艦の魚雷攻撃を受けて沈没し3700余名が犠牲になりました。