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読み方 | ほんがわかいづか |
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史跡区分 | 史跡 |
所在集落 | 徳之島町南原 |
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本川貝塚は昭和6年2月、伊仙町面縄(おもなわ)出身の広瀬祐良氏が発見し、同年7月小原一夫氏(早稲田大学生)が来島して発掘調査が実施されました。
本川【注1】の北側台地に貝塚はあり、約30坪の調査面積から、無文の土器2点(弥生時代相当期)が完形で出土しています。出土品は、土器、貝器、石器、骨器、骨類に及び、東方一帯の急斜面に遺物包含層(貝層)を確認したことが報告されています。土器の一部には曲線的な模様があった事が記述され、当時はアイヌ式と表現しています。
史跡の眼下には、天然の湖礁(通称フンゴウイノ)があり、入口が狭く汐の干満を利用し、入口をふさぎ大型のイルカなどを小舟で追いつめて銛で突く勇壮な漁があったと伝えられています。近代に至っても幾度かイルカの大群が迷い込み、住民総出でイルカ狩りが行われたといいます。天然の漁場として知られている場所です。
なお、本川の南側断崖には洞穴墓(喜念墓(きねんばか)、尾母墓(おもばか))があり、崖の途中からは土砂に埋もれた形で縄文前期のものと思われる瓶型(かめがた)土器が出土しています。またこの先のクバンシャからは喜念原始墓(きねんげんしぼ)も発見されています。
〈注釈〉 | |
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【注1】 | 本川 |
本川は長さ5kmあり、徳之島町で最も長い川で、伊仙町との町境になっています。 |
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