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読み方 | とようけじんじゃ |
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史跡区分 | 神社及び聖地 |
所在集落 | 徳之島町金見 |
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金見(かなみ)は徳之島の東北端に位置し、トンバラ岩やその先の請島(うけじま)、与路島(よろじま)を間近に見る絶景の地です。方言名でカナンと呼び、似た地名にカナマ、カンニン(神之嶺(かみのみね))があり、いずれも岬状の地形で、海上を見渡すことができる特徴を持ちます。
集落内に目を向けると、山手から豊受神社と鍛冶神(かじがみ)を祀る聖地があり、その近くの集落を見下ろす地点はティランメェ(寺前)【注1】といいます。そこから少し下ったところには水神を祀る「フーゴゥ」、さらに海辺にはトネやミーヤと呼ばれるノロの祭場が点在しています。村は道路拡張部分を除き、明治の初めに作られた字絵図のままに残されており、古風な雰囲気が漂います。
豊受神社は、大正10年頃、村を一望する字川ノ上(こうのうえ)に川上 訓導(武 加那上(たけ かなじょう)翁)氏が建てました。立派なコンクリート製の鳥居を持つ荘厳さを湛えた神社として、戦後も島内中から参拝者があり人々の尊崇を受けていました。しかし時の流れと共に人々の価値観も変わると徐々に参拝者も減り、一時は雑木雑草の茂る荒れた状態となりました。しかしこのままではいけないと昭和50年代後半、集落の老人クラブが中心となって神社を復興し、新たな鳥居を建て、豊受神社は村の守り神として再び拝まれるようになりました。
〈注釈〉 | |
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【注1】 | ティランメェ(寺前) |
この地名とのかかわりは不明ですが、その昔、金見にはテンゴの神様がおり、井之川(いのかわ)のチョウキチ主は金見に通って神業を覚えたと言います。また同じく井之川のカミザト主とシキミネ主も金見で神業を修業したと伝えられています。彼らの師となった人物が誰であったのかはわかっていませんが、彼らは畳を一蹴りで重ねたり、歩いている馬をクチ(呪言)で倒すこともできたと伝えられています。 |
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