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令和元年8月19日から24日の5泊6日、町内の中高生10名が首都圏で職場体験や企業訪問を行う「インターンシップ教育事業」が実施されました。
8月19日 | 8月20日 | 8月21日 | 8月22日 | 8月23日 | 8月24日 | |
午前 | 羽田着 |
国際協力学習 JICA横浜 |
企業訪問 カンロ |
会社見学 テレビ東京 |
職場見学 千葉地方検察庁 |
移動 |
午後 |
会社見学 サイバーエージェント |
青少年交流 さくらリビング |
職場体験 野毛山動物園 |
企業訪問 ソニー・ミュージック エンタテインメント |
職場見学 千葉地方検察庁 |
羽田発 |
夕方 |
予備校及び塾学習(17時15分~20時15分) 代々木ゼミナール 科学教育グループSEG |
徳之島 到着 |
9月19日羽田空港到着後、渋谷のアベマビルにある「株式会社サイバーエージェント」で職場見学を行いました。収録スタジオや楽屋、調整室や社長の来客用控え室、会議室やWebデザイナーの仕事部屋など会社内の様々な場所への見学に、同社子会社の(株)CA Tech Kidsの齋藤千秋さんが案内をしてくれました。
休憩や打ち合わせなどで利用されているオープンスペースの社員食堂で、アベマTVのエンジニアの志甫侑紀さんが、子ども達の質疑応答に対応しました。先行きが不透明なITという新しい分野の仕事に挑戦する決意や仕事の楽しさについて教えてくれました。真剣に話しに聞き入る子ども達からは「就職するにはどうしたらいいか」「就職したい場合は、どのような進路にすすむべきか」など、具体的な質問が多く挙げられました。志甫さんが、仕事の種類に沿った進路の考え方や就職の方法に説明してくれました。また、様々な分野の社員が、自分の進路や入社方法について話をしてくれました。サイバーエージェントの入社方法の1つとして、大学や専門学校在籍中のインターンシップ制度を取り入れていることも子ども達には新鮮な内容でした。
参加者の文元一冴さんは「実際に使用しているスタジオ見学や仕事風景、社員の方の話を聞き、より一層興味がわき、IT関係の仕事に就きたいという思いが強くなりました」と感想を話しました。
(株)CA Tech Kidsは徳之島町へ講師の研修や教材提供を行っています。
8月21日、初台のオペラシティ37階にあるカンロ株式会社へ企業訪問しました。子ども達は、初めて見る回転ドアやオペラシティの建物の大きさなどに驚きながら、最上階や国立劇場の見学などをして訪問の時間を迎えました。
カンロ(株)は、カンロあめで有名な大手菓子メーカーで、現在はピュレグミや素材菓子などの多種にわたる菓子の商品開発を行っています。経営企画部の木村恵子さんが、会社の概要やヒット商品で会社名となったカンロ飴の誕生秘話を紹介。お菓子が届くまでの商品開発から製造までの過程や、季節の商品などを活かした1年間の流通の工夫などについて説明をしました。
続いて、商品企画部の中西里奈さんが実際の商品づくりについて説明。年間4つ以上の商品を生み出す商品開発の仕事。「常にひとつ先の流行を考えている」「商品のネーミング1つとっても、必ず100案以上は作り、ひとつに絞り込む。納得がいくまで考える」と、1つの仕事にこめられる努力や熱意について話しました。また、「商品を作る中で、必ず厳しい意見が出てくるが、意見を言ってくれる人は大切」と、アドバイスを受け入れる心構えと仕事をする仲間の大切さについて話しました。
子ども達は、一粒にこめられた思いを馳せながら、実際に中西さんが開発した飴やカンロ飴を味わいました。
質疑応答では、「どんな商品が売れるのか」や「なんでカンロとカタカナで書くのか」など素朴な質問に丁寧に答えてもらいました。「入社試験はどのような内容なのか」という質問については、「入社試験の内容などにとらわれないで、何をしたいのかを考えてほしい」と将来の仕事についてやる気と熱意を持つようにアドバイスをもらいました。
8月21日の午後、横浜市立野毛山動物園で職場体験や職場見学を行いました。
職場体験のグループは、なかよし広場でモルモットの沐浴や餌やり、清掃作業を体験しました。はじめて触るモルモットにとまどいながら、やさしく丁寧に身体を洗いました。作業中、飼育員の木村さんが獣医を目指していたが飼育員という道を選んだ自分の進路について話してくれました。目指している職業に就けなくても、考え方を変えたら自分の好きな仕事は必ずあると教えてくれました。また、みんなが楽しく過ごす動物園では「みんなの目に触れる動物」、「繁殖のために飼育される動物」、「えさとなる動物」、「役目を負えバックヤードで過ごす動物」がいるのが現実。動物園で働くことは、命と向き合い、動物を最後まで大切に育てることなのだと教えてもらいました。
職場見学では、動物園の様々な職種の仕事を見学し、職員の話を聞きました。園内の動物病院では、動物園での獣医の仕事について、手術台を前に説明を受けました。緊迫感が漂う動物病院では、たくさんの命が守られています。また、飼料庫では動物の健康を配慮したエサの説明を受けました。子ども達は、楽しい動物園の裏側には、たくさんの職員が動物達の生命を支えていることを学びました。
8月22日の午前中、株式会社テレビ東京へ職場見学に訪れました。
子ども達は、総務部の内藤裕一さんと齊藤紀子さんの案内で本社六本木グランドタワーの外観や楽屋や待機部屋の見学後、サブコントロールルームに移動。たくさんのモニターや機材が所狭しに並ぶ部屋で、ミキサーやスイッチャーの操作を体験しました。多くの番組が収録される本社で一番大きい第一スタジオでは、LED化された照明や大道具などの仕組みや舞台づくりについて、担当者から説明を受けることができました。
「昼サテ」の生放送直前の収録スタジオでは、1人1人がアナウンス体験をしました。ニュース番組の本物のセットでアナウンス席に座り、緊張と興奮の中でアナウンスに挑戦しました。目の前に登場した前田真理子アナウンサーの本物のアナウンスをオンエア作業に追われて緊迫する隣のスタジオから見学しました。
その他にも報道局で字幕作成やVTR編集作業や受配信室での作業見学をしたり、災害時には緊急対策本部となるプレゼンテーションルームを見学、社員食堂での昼食やハンディカメラの撮影体験や原稿を読むアナウンス体験など社内のあらゆる箇所を回り様々な体験をしました。
初めは歓声や感嘆の声を漏らしていた子ども達もプログラムが進む中であまりのスケールの大きさに圧倒され言葉少なくなり、あっという間の3時間の学習が終了しました。
テレビ東京の校外学習は、文部省の主催する2018年度青少年の体験活動推進企業表彰で文部科学大臣賞を受賞しています。
8月22日の午後、株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメントへ企業訪問に訪れました。
大スクリーンでミュージックビデオが放映されるロビーから移動した会議室で、広報・CSRグループの金土真理子さんが会社概要と音楽の歴史について説明しました。音楽の録音や再生の初めの形となるレコードについて紹介すると、子ども達は初めて触れるレコードやレコードから流れる音楽に興味深げに耳を澄ませました。
続いてソニー・ミュージックの仕事について、会社の魅力あふれるミュージックビデオで紹介。新進系のアーティストが子ども達の目と心をつかみました。その中で、一人のアーティストを売り込むために働く人々や仕事を紹介し、各職種の担当者から仕事への思いやヒットさせる方法について語る様子が映像で流されました。
質疑応答では、音楽業界への憧れが伺われる質問が多く挙げられました。会社への所属や就職に関する質問が多く、担当者は学歴などにとらわれない採用方法について説明し、「何が出来るのか」や「個性が大切」と話しました。
8月23日、千葉地方検察庁へ職場体験に訪れました。
千葉地検の検察広報官の永江勝法さんが検察の業務について説明しました。場所を取調室に移し、検察の大きな仕事である取調べについて、無機質な取調室の雰囲気を体感しながら学習しました。
その後、コンビニ強盗致傷事件の裁判を、裁判官、検察官、被告人、証人に別れて模擬裁判を行い、裁判の流れについて学習しました。模擬裁判の最後に永江さんは、「疑わしくは罰せず」の原則について説明した上で、子ども達に判決を考えさせ、判決と理由を発表させました。
検察庁へ到着当初は、司法の仕事という、普段の生活では関わることのない仕事に、なかなかイメージがわかない様子でした。しかし、取調室の見学や模擬裁判、裁判所の見学を通して少しずつ子ども達の様子は変化。午後、千葉地方裁判所で公判傍聴のため法廷に足を踏み入れた時、荘厳な雰囲気に圧倒され、裁判官と被告人の言葉のやりとりを微動だにせず聞き入っていました。裁判傍聴を終え検察庁への移動中の子ども達は、真実を引き出そうとする3名の裁判官の言葉の意図について興奮気味に口々に賞賛していました。実際の裁判を見て、自分達で行った模擬裁判での一言一言の大切さを感じ、人の人生を左右する司法の判断について身にしみて感じ取った様子でした。
8月20日の午後、神奈川県横浜市の中学生から大学生9名と交流を行いました。交流を行ったのは、公益財団法人よこはまユースの青少年交流・活動交流スペースのさくらリビングを利用する青少年委員のみなさん。
みなとみらいで昼食後、店舗をまわったり、プリクラをとったり、ランドマークタワーに昇ったりするなど、グループごとに自由行動の時間を楽しみました。
自由時間後、活動場所である桜木町のぴおシティ内の「さくらリビング」へ移動。徳之島からは島の紹介を行い、横浜市の青少年委員からは青少年委員の活動について紹介を行いました。
お互いの紹介をして、知識を深めた後は、それぞれの「夢」や「今がんばっていること」についてグループごとに意見交換を行いました。意見交換では、笑い声がこぼれ、始終楽しそうな雰囲気で交流が進み、あっという間に交流の時間が終了。生活している環境が全く異なる同士でしたが、仲良くなるまでに時間はかからず、徳之島からの参加者にとっては、「異なった環境へ行ってもすぐに仲間が作れる」という自信へとつながったようでした。
8月20日、JICA横浜で青年海外協力隊の仕事などについて学びました。ネパールに派遣されていた田中浩一さんが「橋や道路などのインフラ整備」や「技術協力」などのJICAの事業について説明。世界各国からの援助への恩返し、困っている人がいたら助ける気持ち、相互援助を基本とする事業であると続けました。
また、ネパールでの青年海外協力隊の2年間の活動について紹介。農業や果樹指導で滞在した期間、ネパール語を学び、村を巡回し、日々村を駆け回ったそうです。やっと形になった技術が、協力隊がいなくなっても上手くいかせるために、優れているという自覚や村の人たちの自信をつけさせること、リーダーを育成すること、組合を作ることにも力を注いだこと。活動の中で地域になじむことが大切で、地域の文化を学び、地域の祭などに参加することで村の人々に賛同を得たことで仕事への影響が大きかったと話しました。
ネパールの笛であるバンスリを演奏した田中さんは、「国や文化が異なっていても知ろうとする気持ちがあれば気持ちが通じる」と話しました。「仕事をやめてでも志願する人も多く、自分の実力を現地で精一杯発揮した後、日本に戻ってきても活躍の場が期待される仕事」と青年海外協力隊の仕事の魅力を伝えました。
海外移住資料館のガイドをしてくれたのは、奄美二世で神奈川県在住の加藤里織さん。昨年宇検村とJICA横浜で「宇検村ブラジル移住百周年記念企画展」を行った加藤さんは、奄美の海外移住の話を中心に資料館を案内してくれました。
辛く苦労が多そうな移住のイメージですが、加藤さんが話したのは、奄美から海を渡った人のたくましさや知恵、逆境を楽しむ心や海外での活躍についてでした。
また、移住した人が作った奄美のネットワークが海外での生活や起業等に挑戦する人々の手助けしてくれること。奄美に生まれたことは、これからの海外で活躍する人にとっては強みになると話を結びました。
思ってもみなかった奄美と移住の関係の話に子どもたちは始終驚きを隠せない様子でした。将来、海外で活躍する看護師を目標としている参加者の大勝彩香さんは、初めて聞いた奄美の移住の話に驚きながら「将来が心強く楽しみになりました」と話しました。
5日間の夕方の時間を利用し、学年別で予備校や塾での学習に取り組みました。
ベクトルを基礎から解説を行い、教科書レベル問題に自力で対応できるようになることが目標に学習に取り組みました。
高校1年生で標準レベルの学力を持つ生徒で、身につけた文法知識を実践的な力につなげたい生徒を対象とする。重要文法単元をテーマとした短文の読解に取り組み、入試英文を速く正確に読むための学習に取り組みました。
今回、僕がインターンシップ教育事業に参加させてもらって思った事は、とても貴重な体験をさせてもらったなと思いました。いろいろな有名な企業の貴重なお話や体験をさせてもらい、本当にいい経験をさせてもらいました。全部印象に残ったのですが、特に印象に残ったのは、千葉地方検察庁です。まさか本物の裁判が見られるとは思ってなかったのでとても緊張しました。今回インターンシップで学んだことを、これからの人生に活かしていこうと思います。
今回のインターンシップでは、沢山の企業に訪問させてもらいました。特に印象に残っているのが東京テレビ局で普段見ているテレビがどのように作られているのかを知れて楽しかったです。訪問したどの企業でも徳之島では経験することのできない貴重な体験をすることができました。東京で過ごした6日間はすべてが新しい経験で楽しい6日間になりました。インターンシップで学んだことをこれからの夢の実現に向けて活かしていきたいです。
私は今回のインターンシップで良い体験をしました。
まず、東京について思ったことは大きな建物と人の多いことです。そして、いろいろな企業を訪問する中でたくさんのことを学びました。その中で最も印象に残っている企業がいくつかあります。
AbemaTVでは、スタジオや楽屋を見せてもらったりエンジニアの方にお話を聞くことができました。
テレビ東京では、テレビの撮影を行う場所を見せてもらったり、アナウンサーの体験をさせてもらいました。今ではテレビを見る視点が変わりより面白く感じます。
千葉地方検察庁では、実際に裁判官の服を着せてもらったり模擬裁判をしてみたり本物の裁判を傍聴したりしました。本物の裁判は今までにない緊張感があり、ドラマとはまるで違っていました。
このように、徳之島では出来ないような貴重な体験をしてみてすごく自分のためになりました。また将来を考え直すとてもいい機会になりました。今回の経験をこれからの生活に活かし、たくさんの人と共有していきたいです。
今回インターンシップ教育事業を通してたくさんのことを学ぶことができました。会社訪問ではスタジオの見学やアナウンサー体験、実際に裁判を体験したり本物の裁判を傍聴したりして、どれも初めての体験ばかりでとても感動しました。青少交流では初めは少し緊張していたけど、先輩や後輩の年齢関係なく、気軽に話せて新しく友達も作ることができました。今回たくさんの社会勉強ができたので友達や家族、より多くの人に情報を発信していきたいです。
インターンシップに行ってたくさんのことを学びました。色々なジャンルの会社訪問に行き、感じたことは「楽しそうだな」ということでした。1人1人が活き活きしていて会社に活気がありました。とても親切な方が多く、丁寧に分かりやすく説明してくださいました。また、違う学校の中高生と5日間過ごして仲良くなれたし、楽しかったです。行かせてもらったことに感謝し、インターンシップで学んだことはまだまだ沢山あるのでできるだけ多くの人に伝えたいです。
私は今回のインターンシップ教育事業で都会に出て、もっと沢山の職業について知って学びたいと思い参加しました。
5泊6日の中で、沢山の事業所にインターンシップで訪問をしました。
私が一番心に残ったのは、サイバーエイジェント系列の会社であるアベマタワーズに訪問したことです。普段は絶対に入ることのできない場所にもいけ、とても興奮しました。徳之島にいると、全く知らないような仕事もあって、自分の将来についてとてもよく考えるきっかけになったと思います。そして、今回学んだことを周りの友達にも共有し、今後の生活に活かしていきたいです。お問い合わせ
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