徳之島学へのいざない―とくのしま今昔―
28/134

山さん金かな見み手て々て山集落は3つの区域に分かれています。集落の上の一番高いところに「ナゴロ山神社」が建っており、その東側に里さと集落が広がっています。明治時代は、この丘に郵便局や小学校が置かれていました。丘を下ったところにある小学校から港の周辺一帯を港みなと川がわといい、そこから中学校一帯が内う千ち川がわです。かつて大島の⻄にし古こ見みから来る船は、山の港を目安に運航していたそうです。戦前は、軍港として使用されました。徳之島を代表する良港です。金見は、方言でカナンといいます。金見岬からは360度をぐるりと見渡すことができる絶景の地です。夏場の大潮のときに見られるオカヤドカリの集団産卵や、ソテツジャングルのコースと合わせて人気の観光地になっています。また、白い砂浜は大変美しいことで知られています。手々は、徳之島最北端の集落です。400年以上前の「手々ノロ辞令書」や江⼾時代の貴重な「ノロ文書」が残っています。また、約450年前の掟おきて大おお八はち目めの酒器や衣服、様々な古い伝承も残っています。8月に行われる「手々ムチタボレ」も有名です。26

元のページ  ../index.html#28

このブックを見る