徳之島学へのいざない―とくのしま今昔―
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▲「健康のまち宣⾔」の碑▲ 町花 ユウナ(オオハマボウ)▲ 町⽊ アダン♪ゆうなの木の下で ゆれる風鈴リンリラリン     ねんねがせ ねんねがせ リラリラリンリン♪徳之島の子守歌(クヮムイウタ)に詠まれているユウナ(オオハマボウ)は徳之島町の町ちょう花かです。この歌詞にはいくつかのパターンがあることから、徳之島の人びとになじみの深い歌であることが伝わってきます。徳之島町の木50歳代になってから奄美大島に暮らし、島の花鳥や風土を題材にした日本画を描き、没後にその作品が脚光をあびた田た中なか一いっ村そん(1908-1977)。一村の作品に「アダンの海辺」(1969年)がありますが、徳之島町の町ちょう木ぼくはそのアダンです。オレンジ色の大きな実をつけ、海岸に群生しています。先に紹介した子守歌の別のパターンでは、アダンが歌詞に出てきます。♪ねんねぐゎし ねんねぐゎし あだんぬしゃいじ  はし(「かじ」または「かでぃ」?)あびら   ねんねぐゎし ねんねぐゎし ねんえぐゎしよ♪ユウナ(オオハマボウ)やアダンの樹下、海からの心地よい風にあたりながら、幼い子どもを寝かしつける子守りの様子が目に浮かぶようです。21徳之島町の花『通史編Ⅰ』⼝絵、『通史編Ⅱ』現代編第四章第三節わたしたちは、恵まれた自然と人情豊かな環境のもとで、健康をたかめ、産業をおこし、活力にみちた地域づくりにつとめ、健康と⻑寿のまちづくりをめざして、ここに「健康のまち」を宣言する。徳之島町は「健康のまち宣言」をしています。徳之島町広報誌では、「健康のまち」を体現されている「きまいたりっちゅ」(元気なお年寄り)を顔写真とともに紹介しています。昭和60年11月23日 徳之島町健康のまち宣言

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